E6「75さん引退するって本当ですか?!」
ED75「今年度は777号機がね」
E6「嘘でしょう……75さんは永遠に現役だと思ってた……」
ED75「僕をなんだと思ってるのさ……」

​

EF81「前々から聞きたかったんだけどE6って妙に75に懐いてるよな……」
ED75「その理由は僕の方が聞きたいんだけど……」
E6「秋田地域の大先輩ですし……先輩（E3）は電機の方に牽かれて秋田に来たって言ってましたし……」
EF81「E3牽いてきたの俺なんだけど……」
E6「あと赤い」
ED75「まあ……うん……確かに僕は赤いね」
EF81「ツッコミを諦めるなよ」

 

バーーーン（勢いよく扉が開く音）

​

E5「75さん引退するって本当ですか?!」
ED75「今年度は777号機が
E5「嘘でしょう！！！75さんは永遠に現役じゃなかったんですか?!」
E6「ほら、E5も同じこと言ってるじゃないですか」
ED75「君たちは僕をなんだと思ってるのさ……」

​

E5「クッ……そんな！耐えられない！75さんにはいつまでも走っててほしい！！！」

E6「そうだそうだー」

ED75「助けて81」

EF81「やだ。自分でなんとかしろ」

​

E5「75さんにいつまででも走っていてもらうにはどうすればいいんだ……」

ED75「僕の意思も考慮してほしいんだけど……」

E5「そうだ！原寸サイズのねぶたを作って毎年牽けばいいのでは！」

EF81「わざわざ原寸サイズのねぶたを作らなくても75には保存機があるだろ……」

​

E5「違うんです」

EF81「？」

E5「確かに75さんは保存機をお持ちで僕としては大変うれしいことに大宮にもいらっしゃいますが」

EF81「うん」

E5「あれは静態保存機、標本で言うならばホロタイプ、

　　後世に残すべき基準であり僕の一存で走らせるわけにはいかないんです」

EF81「理性に狂気を肉付けしているかのような発言だ……」

E6「上野に停車するだけあってE5は標本に詳しいよねー」

 

ED75（最後の撮影会が終わったら777号機は早めに解体に回そう……）

 

 

E6：秋田新幹線の車両。ED75におやつや酒をよくもらう

ED75：東北の旧世代電機。ちなみにこの話は2023年に書いたので777号機はもう解体されている

EF81：いろんなところにいる交直流電機。（比較的）常識人のため苦労している

E5：ED75を色々な意味で慕っている東北新幹線の代表車両。ED75が絡むと暴走気味