稚内に行ってきました③
「稚内に行ってきました」というタイトルなのに全然稚内に辿り着かない記事シリーズ第三弾、さすがにそろそろ着かないとヤバい気がしてきたので今回は着きます(保証)。まあ、前回は札幌で終わりましたし…。
札幌発稚内行きの直行便の特急は、一日一往復出ています…札幌07:30発の特急「宗谷」ですね。ちなみに、片道5時間10分かかります。営業キロで396.2 kmあるそうなので、「そらそうよ」という気になります。ちなみに、小倉発宮崎空港行きの特急「にちりん3号」は片道5時間4分かかります※南宮崎から特急でなくなりますが(営業キロ345.9 km)。福岡の人的に言えば、宮崎は飛行機で行くところです…福岡空港超便利なんでね!市街地にあるからこれ以上発着便増やせないけど!
脱線しました。
特急「宗谷」
早起きして、特急に乗ったわけです。基本的に今回の旅、早起きしかしてないです…札幌もうちょっと楽しみたかったけどしゃーない。11月にまた来るしな!
「北海道の山はしわが少ないなあ」と思いながら、車窓をずっと眺めていました。割と真面目に、エゾジカいないか探していたんですけど、遭遇しませんでしたね…。
で、着きました(キンクリ)。
北の始発・終着駅
JRの北の端の駅である稚内と、南の端の駅である枕崎には、このような看板があります。稚内はJR北海道なので萌黄色、枕崎はJR九州なので赤が基調となっています。
ちなみに枕崎のもの
あれ?稚内のやつは枕崎の上の文字が赤になっているのに枕崎のは緑になってないぞ?(今気が付いた)…まあ、フォントもそれぞれ違うし、多少はね?(震え声)
そういえば、稚内の映画館で『翔んで埼玉』を上映していまして、危うく見るところでした…いや、見てもよかったんだけど、時間がなかったから…宗谷岬行きたかったんだもん…。
そう、今回の旅の大きな目的の1つが、宗谷岬に行くことでした。4年前に鹿児島は枕崎(と西大山)へ行ったときから、ずっと行きたかったのです。
宗谷岬は稚内駅前のターミナルからバスで約50分。ルートの終着ではありませんが、専用の往復切符が購入できます(そのまま乗るより切符の方がお得)。
到着した宗谷岬は、大変風が強かったです。風力発電機が建ってるのも納得です。
寒かったよ!!!(当たり前)
サハリン(樺太)が見えた。
写真だと超絶分かりにくいですが、ロシア(サハリン/樺太)が見えました。これが…目で見える外国…いや、対馬からなら韓国、与那国島からなら台湾が肉眼で見えると言いますが、どちらも行ったことが無いうえに私が住んでいるのは太平洋側なので、全然外国って身近じゃないんですよ。見えないから(ぶっちゃけ米軍基地は近いが今言っているのはそういう問題ではない)。
外国は海の彼方にあって、ほんとに遠い遠い所、という意識が根本にあります…が、ここではそうではない。確かに海の向こう側ではあるが!
あーでも福岡は外国(韓国)身近ではある…高速船出てるからね…釜山行きの…ちょっと買い物で韓国行ったりする人いるしなー。韓国からの研修生来るしー。話脱線しますが、この高速船を走らせてるのはJR九州です。関釜航路の正統なる後継者では…?次、福岡行ったら関釜航路について調べよっかな…福岡市立中央図書館あたりで…。
(関釜の関は下関の関だろと突っ込んではいけない…関門地区の資料くらい、福岡市にもあるだろ(暴言)
※やたら福岡の話題が出てきますが、私の祖父母が福岡に住んでいる関係で身近なので許せ…あと福岡は古くから外国、及び本州と九州との玄関口だったのでなんとなく比べ易いんだ…
交通機関があって、物も、人行き来していると双方の距離(物理的な意味ではないよ!精神的に、とか)はぐっと近くなるのだと思います。
現在は、夏季に稚内~コルサコフ(大泊)間にフェリーが運航しているそうです。
稚内の青看(道路標識)には、日本語、英語と共にロシア語が併記されています。
稚内の青看
そして、有名な例の碑です。海側が割と海ギリギリなので、風が強いとちょい怖い。
海の色が太平洋とも、日本海とも違いますね!すごく濃い蒼というか!
日本最北端の地の碑
意外と雪はあんまり積もっていませんでした。行った日は。丘にも登ったのですが、青森の方が積雪はヤバかったです(ひざ上まで沈んだ)。とはいえ、凍っていてすごく滑ったので、登山靴を履いて行って良かったです。
大岬旧海軍望楼
他にも慰霊碑や文学碑や顕彰の碑があります。寒すぎて長時間滞在できなかったので、夏にまた行きたいです…一番暖かいのが公衆トイレだった…公衆トイレでバスを3時間待つのはちょっと無理だった…。
再び稚内市内に戻って、今度は北防波堤ドームです。
稚内港北防波堤ドーム
中はこんなかんじ
このドームは、道庁の技師で、稚内築港事務所に赴任した土田実 氏による設計です。稚内港では、稚泊航路、稚斗航路の開通以来、防波堤や岸壁の設置が急がれていましたが、強風や高い波のせいで、通常の工法での対応が困難であり、工事がなかなか進まなかったそうです。この半アーチ型のデザインは、強風と高波を弱める効果があるそうで、工法は固定ラーメン工法を取ったとのことです(以上の文は稚内市樺太記念館の展示をまとめたものです)。…ラーメン工法は分かるんだが、固定ってなんぞ…?調べよ…橋梁の本に載ってるかな…?
稚泊航路記念碑
稚泊航路(が廃止になった後は青函航路でも)で走ってた宗谷丸の号鐘(のレプリカ)を好きなだけ鳴らせます。本物は稚内公園の百年記念塔の中に展示されてるそうです。後年は広島に行ってたと思うんだけどよく戻ってきたもんだと思います。
稚内市樺太記念館の話はまた後日書きます。つまりシリーズ第4弾があるという…